やまいびと

ある闘病当事者・機能不全家庭出身者のブログ ~生きにくい人生を送ってきた私から、生きにくさを抱えたあなたへ~

服を買うたびに嫌な気分に襲われていた

私は、服を買った後、物凄く嫌な気分になるのが常でした。

安い服を買ったら「こんな安っぽい服を着ていたらバカにされるのではないか」
高い服を買ったら「こんな高い服は私には不釣り合いなのではないか。セレブ気取りと思われないか」
二つの服で迷って一方を買ったら「もう一方が正解だったのではないか」
ならば、と両方買ったら「散財してしまった」

ショッピングなんて楽しいのが相場なのに、私は何を買っても買わなくても、嫌な気分・不安な気分になる。

分かっています。
現実には、私がどんな服を着ていても、気にする人は殆どいません。

アパレル関係で勤めている人や服飾に興味がある人はある程度分かるのかもしれませんが、私自身は服の良しあしは殆ど分かりません。
相手が着ている服で人を品定めする人、マウントを取りたがる人がいる事は知っていますが、そんな人と同じ土俵に乗る必要もないとも考えています。

 

なのに、服を買うたびに不安になる。

 

・・・毒母の言葉を内在化していたようです。
私がやる事なすこと否定してきて、特に私の容姿や、私が女性らしい服を着る事を周到にけなす人でした。

お母さんは美人ねってチヤホヤされたものなのに、あなたは・・・」が口癖の人でした。

 

親元で暮らしていた頃は、年齢不相応な地味地味な服を着ていました。

一人暮らしを始めて好きな服を買っても誰からもけなされない状況を手に入れても、刷り込まれた呪いは中々消えないし
困ったことに、こういう親に育てられると、成人する頃には自分はどんな服が好きなのかも分からなくなってしまっている
店員さんに見立ててもらっても、違和感しか感じなかったり。

それでも、不安の正体が何かに気付けた時から少しずつ凍っていた時間が動き出して、服を買うたびに「どれが欲しいか」服を着るたびに「今日はどれを着たい気分なのか:を自分の心に聞くことを繰り返してきて

今では大分、「自分らしい」服を買えるようになってきたように思います。