やまいびと

ある闘病当事者・機能不全家庭出身者のブログ ~生きにくい人生を送ってきた私から、生きにくさを抱えたあなたへ~

医師目線と患者目線の違い

深刻な病気になった時。
まず読み漁るのは、医師や医療関係者が書いた記事だと思います。
そうすべきだとも思います。
正しい知識を身に着けるのは大事ですから。

ただ、教科書どおりの検査では分からない慢性疾患の場合、「異常はない」「気持ちの問題だ」と決めつけて門前払いする医師も多い、その結果必要な治療や支援に結びつくことができずに延々苦しむ患者もいるという、とても残念な現実もあります。

また、私達は患者である前に人間です。

患者としては、休むのが最適と分かっていても

たとえば、医者は病状をみて「患者」に休めと助言しますが、仕事を長期間休めば、会社での居場所や収入は失われます。

医師目線の概念図

特に現代日本新卒採用後ブランクなく働き続けることが重視され、一度正社員の立場を失うと、やり直すことが非常に難しい社会です。
数年後に社会復帰できたとしても、同じ所得水準には戻れない。
日々の家賃や食い扶持や社会的立場、夢や目標、ローン支払い中の持ち家、家族がいる人ですと子供の養育・進学費用などの大事なものを、諦めざるを得なくなる。
「患者」としては休むべきと分かっていたとしても、「人間」である私達は、当然葛藤する
わけです。

休職や辞職、激太りする副作用がある薬を飲むことに躊躇する患者相手に
「病気が治ることと、どっちが大事なの?」なんて散々言い放ってきた医師でも、いざ病気になってそういう選択を迫られたら、うろたえて正気を失う人、少なくないと思いますけどね・・・。


私は、そんな当事者の立場で、情報発信・情報交換をしていきたいと思います。

慢性的な病気を患っている人達は、 病名に関わらず孤独だとか。

治療が効かない辛さとか。

ままならない身体でどうやって、この健康であることが前提の社会と折り合っていけばいいのかとか。

共通する悩みも多いと思います。 そういう人達に向けてゆるっと語り、繋がっていけたらと思っています。