図々しい人を拒絶しても大丈夫な理由

かつての私は
マウントを取る、ネチっと嫌がらせをしてくる人、一方的に頼み事をしてくる人、食事の時にこちらが言い出しにくい程度に少な目に支払おうとする人・・・。
そういう図々しい人達に、毅然と「やめて」と言えず、拒絶もできずにヘラヘラ笑っていました。

・・・拒絶もできずにヘラヘラ笑っていたので、そういう類の人が好んで寄ってきていました。

学生時代なら、普通ならランチでも奢るような量のノートを貸しても、まともなお礼も言ってこないような人。人としてあり得ないですよね。

私が断れなかった理由。それは多分、私の中に
「人間関係はお互い様だから、自分が困った時に助けてもらえなくなるかも」
という恐怖があったからだと思います。

でもね。断言できます。
図々しい人は、あなたが窮地に陥っても、一切、何も、助けてはくれません。

私は若くして過労で倒れました。
大慌てで私を助けにきてくれてもいい、くらい、私が要望に応えてきた人達は

知らぬ顔をして、一切、手を差し伸べようとはしませんでした。

図々しい人達は、基本的に「テイカー」なのです。
ギブアンドテイクの、「テイク」だけをしたがる人。
あなたが逆境に陥ったら「利用価値がなくなった」とばかりに離れていきます。

あなたに「なにか」あった時に心配して手助けしようとしてくれるのは、平常時からギブアンドテイクが成立している人達です。
あなたが一緒にいて、「心地よい」と感じる人達です。

だから「図々しい」と感じた時は、安心して断ってください。
別に、絶縁宣言などしなくていいのです。
出来ないことは出来ないと淡々と断れば、相手は「コイツからは搾取できない」と気付いて向こうから距離を置いてきます。

この手の人達を遠ざけられるようになると、ギブアンドテイクが成立する人達と知り合うチャンスが訪れます。

あなたはその人間関係に辟易していても、傍から見たあなたは、その「困ったちゃん達と友達の人」です。
他の人が入り込む隙がありません。
ギブアンドテイクが成立して優しい関係を築ける人が、入り込む隙がありません。

よく、恋愛関係でも、浮気を繰り返して自分を大事にしてくれない男性にしがみついて別れられない女性っていますよね。同じ心理だと思います。
「この人と別れたら次の恋人は出来ないかも」
・・・そのダメ男と交際していたら、近くにイイ男がいても寄ってこれないですよね。

勿論、「思い切って離れてみたらやっぱり一人ぼっちになってしまった」となる可能性もあるでしょうが
そんな時は自分の心に聞いてみてください。

一人って、そんなにダメですか？

攻撃されていても不快にさせられても、そんなに誰かとツルみたいですか？

やまいびと